大型店との共存共栄を目指して川端商店街振興組合

1.商店街の概要

当商店街は、南北にキャナルシティ博多と博多リバレインの商業施設に隣接した商

店街であり博多の街の中心街でもある。また、博多どんたく、博多祇園山笠、せいも

ん払いなどの発祥地として博多商人の歴史、文化、伝統を担う街でもある。

戦前から戦後にかけて最も賑わいのある広域的な街であったが、昭和39年国鉄博

多駅の移転市内電車の廃止などで交通アクセスの悪化に加えて、昭和50年代以

降ターミナル機構をもった天神地区の商業集積が拡大され、博多部の商店街の地

盤沈下が進行した。

当商店街の集客力は衰退の一途をたどるようになり、一日の通行人も平日で3500

人、日祭日2500人と減少し商店街の通りとしての魅力が薄れた。

2.特に力をいれている事業


衰退傾向の進むなか、かつての活気ある商店街にしなければならないとの危機感から、平成3年

活性化委員会を発足させた。そして基本理念を
「博多の心に出会う街」とし、

@周辺の商業施設と連携した広域商業の街 

A歴史と伝統にもとづく都市文化をもつ街 

B人が住み暮らす生活感のある街 

C博多らしさが体験できる観光拠点の街

の4点を設定し、天神地区や博多駅周辺を補完するというよりは、

文化、歴史、祭りの3点を合わせた独自の街を形成し再び広域的な商店街として

生まれ変わる構想を立てた。
 
3.力を入れている事業実施の経緯


昭和53年商店街に隣接する旧カネボウ跡地を地元開発業者が取得し、平成2年「

キャナルシティ博多」の基本構想が示され、商調協にかけられた。

地元商店街としてはこの商業集積が博多部活性の起爆剤になることを期待して共

存共栄を図っていくこととし、施工者、行政などと綿密な会合を重ねていった。具体

的にはキャナルシティと商店街をジョイントするためのエスカレーター付きの歩道橋

の設置と販売促進への協力、また遊びの要素をより多く取り入れた魅力ある複合施

設を建設されるよう要請し、キャナルシティと一体となった街づくりを進めていった。

平成8年キャナルシティ博多がオープンするが、当商店街としては川端中央商店街

振興組合と共同で
「川端とうりゃんせ企画」を立案して、マスコミを通じて「川端通

りはキャナルシティ博多への楽しい近道です」
のキャンペーンを行うとともにキャ

ナルシティ博多と川端商店街との共同販促事業など商店街を楽しく通って頂くため

の仕掛けを行った。その結果、一日の通行量は平日12,000人、日祭日25,000

人と回復した。

平成11年春、キャナルシティ博多と反対の隣接地に博多リバレイン、博多座が開業

するのを受けて博多部再生の基盤である地域として一体感を高め、回遊性のある街

並みをつくり、集客力を高め賑わいを取り戻すことを目的として、キャナルシティ博多

、福岡玉屋、博多リバレイン、川端中央商店街,上川端商店街で「博多水都モール協

議会」を発足させ、共同販促、イベントなど数々の施策を実施している。


4.資金の調達

貸し店舗による家賃収入、駐車場収入、川端ぜんざい収入、商店街費


5.事業の成果と今後の課題

個店の対策としては、新たな客層に合わせた商品構成の見直し、業種転換店舗のリニューアル等が

現在進行中であるが、今後の課題としては後継者がいない店舗、又業種転換を希望される店舗につい

て、商店街が商品構成についてリーシングを進めることが出来ないか。

また、商店街の今後の課題としては、博多川整備事業
(夢回廊事業による新しい街並みの創出)

促進、南北再開発事業の活用と連携をより強化していくことを考えており、又新たに立体駐車場の設

置を検討している。


6.成功の理由

@ キャナルシティ博多は西鉄福岡駅、JR博多駅、地下鉄中州川端駅からも600〜700mの距離に

   あり、立地としては必ずしも良くはない。そのような環境の中にあって、施設と商店街を結ぶ導線とし

   てエスカレータ、歩道橋の設置により商店街とジョイントできたこと。

A 
「川端通りはキャナルシティ博多への楽しい近道です。」のキャッチフレーズにふさわしい商

   店街としての環境整備を推し進めて、アーケードの改修工事(平成10年3月完成)や歩行者に優しい

   舗装道路の整備を行った。

B 博多水都(すいとう)モール協議会をとおして各商業施設との連携を行い、回遊性のある街並みを

   造ることに努め、各種イベント販促活動を行い、集客力を高めた。



どんたく
 
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